2月2日は、南アフリカワインにとって1年で最も重要な日。
1659年2月2日に初めて南アフリカでワインが造られた記念日「南アフリカワインの日」なのです。
初代ケープタウン総領事を務めた東インド会社のヤン・ファン・リーベックが「ケープのブドウから最初のワインが本日無事に造られました」と日誌に記していたことから、正確な日付がわかっています。
さらに今年は365歳の生誕祭ということで、この祝祭前日の2月1日、京都で南アフリカワインスペシャルディナーを開催させて頂きました。一般向けのディナーイベントは、WOSA Japan初の試みです。
会場は京都のザ・サウザンド京都「Restaurant SCALAE」。
こちらのシェフソムリエ岩田渉氏は、「第17回A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール」で世界5位の成績を収めた日本が誇るトップソムリエ。昨年9月に南アフリカを訪れた岩田氏に、今の南アフリカワインのベンチマークとなるトップ生産者のワインを8種セレクトして頂きました。
<ワインリスト>
1. Aslina MCC Brut 2016(輸入元:アリスタ木曽)
2. Demorgenzon Reserve Chenin Blanc 2017(輸入元:ハミングバード)
3. Richard Kershaw Wines Elgin Chardonnay Clonal Selection 2018(輸入元:モトックス)
4. KWV Perold 2019(輸入元:国分)
5. David & Nadia Aristargos (Swartland) 2021(輸入元:マスダ)
6. Swartberg Wingerde Holism Garnacha (Piekenierskloof) 2021(輸入元:アークセラーズ)
7. Crystallum Peter Max Pinot Noir (Hemel en Aarde) 2022(輸入元:ラフィネ)
8. Klein Constantia Vin de Constance 2018(クライン・コンスタンシア)
岩田氏&WOSA Japanプロジェクトマネージャー高橋佳子のナビゲートで会は進んでいきます。
まずは、「南アフリカワイン、Happy Birthday!」と乾杯!
ファーストヴィンテージで生産量も少ないAslina MCC Brut 2016
初リリースとは思えないクオリティ、細かな泡、ほどよい熟成感にうっとり。
お料理も続々とスタートです。「Restaurant SCALAE」はイタリアンのお店ですが、今回は南アフリカワインに合わせて、木原章太シェフが特別にケープマレー風のお料理を創って下さいました。
なんでも岩田氏が現地で購入した料理本を研究してメニューを考案したというから、さすがです。
SCALAEインサラータ
「食べさせるサラダ」ということで、あえて葉物は使わずにごろごろ塊のサラダに。
× Demorgenzon Reserve Chenin Blanc 2017
こちらのシュナンブラン、白桃や蜜のような華やかなアロマに、「何このシュナンブラン、美味しい…」とテーブルがざわついておりました。
サーモンのマリネ
×Richard Kershaw Wines Elgin Chardonnay Clonal Selection 2018
リチャード・カーショーMWがエルギンで造る世界トップクラスのシャルドネ。エルギンといえば、アップルタイザーの本社もあるリンゴの産地でもあります。サーモンに添えられたリンゴがいい橋渡し役に!
そしてボボティ風ラザニア。
南アフリカの郷土料理、ボボティをラザニア風にアレンジ。
シェフ自らプレゼンテーションに回って下さり、シャッター音が鳴りやまない!
本日のハイライトです。
× KWV Perold 2019
ここでカベルネ主体のケープ・ブレンドを持ってくるのが、さすが岩田氏。しっかりと飲みごたえがありながらも、どこか軽やかさを感じさせる赤ワインで、ラザニアが進む進む…。
まだまだお料理は続きます。
アンコウとジャガイモ
× David & Nadia Aristargos (Swartland) 2021
一度白ワインに戻ってリフレッシュ。フィッシュ&チップスをイメージしたお皿に、シュナンブラン主体のホワイト・ブレンドが絶妙にマッチ。
そして2皿目のメイン、ホロホロ鳥のジャンボネット
ホロホロ鳥とは、なるほど…とうなりました。というのも現地に行くと、ホロホロ鳥が畑を駆け巡っている光景に出くわすことがあるんです。なんとも南アフリカらしい一皿。
合わせたのは…
× Swartberg Wingerde Holism Garnacha (Piekenierskloof) 2021
× Crystallum Peter Max Pinot Noir (Hemel en Aarde) 2022
ここでダブルペアリングを持ってくるのも、ニクい演出。チャーミングで透明感のある高地のグルナッシュ、そして大人の色香を漂わせるヘメル・エン・アールデのピノノワール。双方の良さが際立つ比較ペアリングでした。
最後に苺のデザートに合わせたのは、なんと Klein Constantia Vin de Constance 2018
かのナポレオンも愛した伝説のコンスタンシアワイン。こちらは現地のワイナリーから直接送って頂きました。まさに生誕祭を祝うのにぴったりの貴重なワインです。
もちろん〆はルイボスティーで。
ワインをご協賛下さったインポーターの方々からもお話を頂戴し、もりだくさんの内容に…!
驚いたのは、ゲストの方々がワインを楽しみながらも、真剣に話を聴きメモをとっていらっしゃったこと。南アフリカワインへの非常に高い関心を感じました。
そして初めてお会いした方同士でも、自然にテーブルに花が咲き……皆さま、会が終わる頃には、南アフリカワインという絆で結ばれた「チーム南アフリカ」の一員に!
楽しんでくださっている様子が伝わってきて、主催側も嬉しかったです。
ご参加いただいた皆様、
ご協賛インポーター&生産者様、Restaurant SCALAE様、ありがとうございました!
Happy 365th BD to South African Wine!!!
<Aya Mizukami>