OVERVIEW

OVERVIEW

概要

南アフリカワインの主要生産地ウエスタン・ケープ州は、西に大西洋と、南にインド洋を有する南アフリカ大陸最南端に位置。

1993年のWine of Origin(WO)の一部改正にともない、南アフリカワイン発祥の地、ワイン産業の中心として重要な西ケープ州を筆頭に、東ケープ州、北ケープ州、フリー・ステイト州、クワズル・ナタール州とリンポポ州という州を基準とした6つのGeographical Unitが誕生した。

・海に面し、その影響を受ける『海洋性気候』
・内陸の丘陵地帯や起伏ある渓谷では、『大陸性気候』
・標高の高い山脈の麓では一日の気温差が大きく冷涼な、『高山性気候』
・太陽が降りそそぐ温暖な『地中海性気候』
と、産地ごとに非常に異なる特有のテロワールを有する。

ブドウの開花・結実期から夏の終わりまで、生育に欠かせない日照量に恵まれながらも、昼夜の気温差が15℃以上となる産地も多く、南アフリカのワイン産地にはそれぞれにブドウ栽培にとって理想的なテロワールがある。

南アフリカワインの歴史は360年以上と、ヨーロッパ圏(地中海沿岸諸国を含む)以外のニューワールドと呼ばれるワイン新興国の中で最も古いとされる。

特に1994年の民主化以降、若く情熱を持った生産者が、ヨーロッパのみならず世界各国の銘醸地で長年にわたって研鑽を積み、培った知識や最先端の醸造技術を南アフリカに持ち帰った。この時代の変化により、南アフリカの生産者たちは自然が与えてくれた素晴らしいテロワール、どれだけ恵まれた環境でブドウを栽培してきたのかということを再確認し、南アフリカの伝統や文化を大切にしながらも、世界のワイン銘醸地、主要ワイン市場から刺激を受け、『南アフリカのワインとは』を探り始めるようになった。

このような環境の中で、現在【環境にも、人にも優しいワイン造り】をコンセプトに、
世界で最も厳しい基準でブドウを栽培し、ワインを造っている。

STATISTICS

統計

南アフリカのワイン生産量
(2020年4月OIV発表)

2019年 世界第9位
(世界のワイン生産量の約3.3%)

日本のワイン市場での規模
(2019年財務相貿易統計・輸入)

・ 第8位 ワイン輸入量ベース
(市場の約1.2%)

南アフリカにおける直近10年の
変化と現状(2019年OIV調べ)

・ 栽培面積:92,067ha
(2009は、101,259ha。9.1%減。全区域において減少傾向)
※栽培面積減少傾向が顕著な地区は、スワートランド、パール、ステレンボッシュ

・ ブドウ栽培農家数:2,778軒
(2009年は、3,667軒。24.2%減)

・ ワイナリー数:533軒
(2009年は、604軒。11.7%減)

・ 白・黒ブドウ栽培比率(55:45):
白ブドウ(1%増)、黒ブドウ(1%減)

・ 主要栽培品種の増減

増加傾向 ピノタージュ(557ha増。全体栽培面積比:の7.2%)
ピノ・ノワール(358ha増。全体栽培面積比:1.3%)
ソーヴィニヨン・ブラン(208ha増。全体栽培面積比:10.5%)
その他の品種(238ha増。全体栽培面積比:10.0%)
減少傾向 カベルネ・ソーヴィニヨン(2,382ha減。全体栽培面積比:の11.0%)
シャルドネ(1,664ha減。全体栽培面積比:の7.3%)
シュナン・ブラン(1,664ha減。全体栽培面積比:の18.6%)
コロンバール(1,337ha減。全体栽培面積比:の11.5%)

南アフリカにおけるブドウ樹齢比率
(小数点以下2桁以降切り捨て)

白ブドウ 4年以下 9.7%
4〜10年 22.7%
11〜15年 25.5%
16〜20年 12.2%
20年以上 30.0%
黒ブドウ 4年以下 7.4%
4〜10年 19.4%
11〜15年 12.5 %
16〜20年 40.9%
20年以上 19.7%

英語版:(上記データOIVは2020年4月発行資料)
https://www.oiv.int/public/medias/6782/oiv-2019-statistical-report-on-world-vitiviniculture.pdf

英語版:(上記データSAWISは2020年6月発行資料)
http://www.sawis.co.za/info/download/vineyard_status_booklet__2019_final_2.pdf

※2019年の南アフリカワイン業界サマリー(図解)
英語版:https://www.wosa.co.za/Knowledge/pkViewDocument.aspx?docid=8768

WINE OF ORIGIN

ワイン法による産地区分

南アフリカのワイン法【Wine of Origin】は1972年に法案化され、1973年に制定・運用が開始された。当時南アフリカワインの大半がヨーロッパへ輸出されていたことから、ヨーロッパのワイン生産諸国で生産者と消費者を保護するために使用されてきた原産地統制呼称制度をモデルとした。

ワイン法

産地
ラベルにワイン産地を記す場合、その産地のブドウを100%使用する必要がある。
ヴィンテージ
ラベルに記す収穫年のブドウを85%以上使用する必要がある。
ブドウ品種
ラベルに記すブドウ品種を85%以上使用する必要がある。
使用可能ブドウ品種

たとえば、ラベルにDistrict(地区)であるステレンボッシュを記す場合、同地区で栽培・収穫されたブドウを100%使用しなければならない。
Region(地域)やWard(小地区)の場合も同様。

※1:シングル・ヴィンヤードの定義は、6ha以下であること、それ以外にも様々な基準や条件が課せられている
※2:エステート・ワインの定義は、生産者の所有するブドウ畑がほかとは明確に異なる自然要因があること
※3Ward(小地区)と認定を受ける場合は、土壌や気候などの地理的要因が、ほかと明確に異なり、その影響がワインに反映されていること。さらに、土地として社会的もしくは歴史的な名が付いている場所であることも重要となる
※4District(地区)と認定を受ける場合は、Wardと同様に土壌や気候などの地理的要因が、ほかとは異なること。Wardよりも広義で、土壌・地質、山や川、渓谷などの物理的要因から受ける気候、メソ気象といった要因も含まれる
※5Region(地域)は、包括的地域名に従って定義される(なお行政区とは異なる場合もある)

また1993年のWine of Origin(WO)の一部改正にともない、南アフリカワイン発祥の地、ワイン産業の中心として重要な西ケープ州を筆頭に、東ケープ州、北ケープ州、フリー・ステイト州、クワズル・ナタール州とリンポポ州という州を基準とした6つのGeographical Unitが誕生した。